自分が亡くなった後のことを、さまざまに想定して書き遺しておけるエンディングノート。
自筆の遺言書は、自分で管理していた場合、裁判所の検認(遺言書の存在および内容を確認する手続き)が必要ですが、エンディングノートは誰の許可もなく開封できる手軽さがあります。また、遺言書は形式が細かく決まっていますが、エンディングノートは自由です。ただし、遺言書の代わりにはなりません。
エンディングノートは書店でも数百円で売られており、インターネットでダウンロードすることもできます。書いてみることで、今自分にどれくらいの財産があるのか、相続人には誰がいるのかといったことを整理しながらじっくり考えることができ、遺言書を準備する前のたたき台とすることができます。
なかなか「遺言書を書こう」という気にはなれなくても、エンディングノートなら気軽に取りかかれるのではないでしょうか。
遺言書がある場合、エンディングノートを書き進めるうちに、遺言書と内容が矛盾してくる可能性も出てきます。その場合は、本人の意向にかかわりなく、遺言書の方が優先されてしまいます。どちらも定期的に見直して、内容を更新しておきましょう。